【はじめての就活】筆記試験とは?

筆記試験とは何か?

筆記試験は、日本語力や英語力といった言語能力、数学等の非言語能力、基礎教養力や論理的思考力、適性や適職などを測るための試験です。留学生の場合、どうしても面接練習を優先してしまい、筆記試験の対策まで手が回らないこともあります。

しかし、いざ筆記試験の本番となった際に苦戦している人も多いため、筆記試験の対策は早め早めに始めておく必要があります。筆記試験は様々な種類があり、会社によってはその企業独自の筆記試験を用意しているところもあります。全試験の対策をするのは現実には無理なので、下記のよく使われている筆記試験の対策をするのが良いです。

〈一般常識テスト〉もある

国語、社会、英語、数学、理科、時事問題、ビジネスマナーなど幅広く出題されます。これは日本の教育課程で学習するべき範囲として指定されたものが出てくるので、自分の国でならった範囲、分野とは違う可能性があります。

出題例

国語(日本語):文章読解、小説から抜粋した文章の作者の意図を述べる、漢字・ことわざに関する問題、古典からの出題、四字熟語の意味、800字の小論文など

数学:分数の計算、因数分解、距離や濃度についての計算、四則計算(業界によってはニュートン算、旅人算、仕事算、三角関数などを聞かれる可能性もあり)など

社会:小論文、日本の都道府県庁の所在地、世界の国と首都、日本の歴史の基礎など

理科:人体構造、元素記号、化学の基本的な問題(業界によっては振り子の周期、抵抗についてなどの物理に関する問題もあり)など

ビジネスマナー:謙譲語と丁寧語の使い方、名刺の受け渡し、電話応対、案内状や手紙の書き方、SNSで注意することについて、上司や顧客の座る位置、エレベーターの乗り方など

対策

①問題集を一冊やりきる。まずは問題に慣れることが大切です。実際に解いてみると、何が得意か不得意がなど課題が見えてくるでしょう。問題集は古本屋さんで200〜300円で売っています。

②傾向と対策。志望している企業の出題傾向を調べ、出る傾向や自分の苦手分野・得意分野を知っておく。出題例を見て分かるように、出題範囲は多岐に渡り、全てを完璧に対策することは難しいです。そこで、自分が志望している企業の出題傾向を事前に調べることで、効率よく勉強することができます。

③新聞を読む。いろいろな常識や世の中のことがわかり、自分の関心がないジャンルも幅広い情報が網羅されている

留学生にとって筆記試験対策が最も難しいかもしれない

筆記試験は日本語のできる留学生にとって日本人同様に対策しやすい選考過程だと言う人もいます。しかし、現実には筆記試験が最も対策しづらい選考過程だと言えるでしょう。なぜなら、ほとんどの留学生はJLPTやEJUの基準にそって日本語力を高めているところ、筆記試験に見られる日本語はまた別物だからです。

問題自体は母国の教育で見たことがあるものの、それらの情報と日本語とを結び付けるところに膨大な労力と時間がかかるようです。また、文系の学生の場合、非言語、数学などの理系分野で苦労している人が多く見られます。「数学は母国で学んだから大丈夫だろう」と思っても、いざ問題を見ると解き方が分からなかったりするものや、日本語での情報処理能力を必要とする問題も多くあります。理系の知識は母国と同じと考えずに、すべての分野を一通り対策したほうがいいでしょう。

また、筆記試験はES添削や面接指導、企業研究などと異なり、正しく解説できる日本人も多くありません。※試しにあなたの持っている筆記試験のテキストを日本人に渡して解かせてみましょう。多くの人は50%も得点できないことでしょう。

つまり、筆記試験の対策は孤独になりやすいのです。テキストを開けば小難しい問題が並んでおり、解説を読んでもなかなか理解できず、周りの日本人に解き方を聞いてもうまく説明ができない・・・こういった状況が生まれやすく、結果として対策自体が放置されてしまいます。

上記を考慮して、留学生の皆さんは就活を始める3ヶ月前くらいから筆記試験の対策をしておくのが良いでしょう。直前で詰め込もうとしてもきっと失敗します。

もっとたくさんのクイズに挑戦できます。

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〈適性検査〉に挑戦してみよう!

「SPI3」や「玉手箱」、「CAB」、「GAB」などといったもので、よく知られているのは「SPI3」です。35分間の「能力適性検査」と30分間の「性格適性検査」に分かれています。さらに、能力適性検査」は「言語」と「非言語」に分かれており、「性格適性検査」は「職務適応性」と「組織適応性」を診断するためのものとなっています。

能力適性検査のうち、「言語」は主に言語能力や意思伝達能力、文書作成能力を図るためのもので、「非言語」は計算能力や論理的思考能力、実務処理能力を図るためのものとなっています。

性格適性検査は、約200の質問に「はい」「いいえ」で回答していく形式となっています。このSPI3の性格適性検査のポイントは、「ライスケール(嘘をついている度合い)」もしっかりと判定されてしまうという点です。これは、企業が求める人材像を意識して本来の自分の性格や行動パターンとは異なる選択肢を選んでしまったとしても、その度合いがはっきりと分かってしまうという点となります。そのため、性格適性検査では自分に正直に回答することをおすすめします。

「能力適性検査」に挑戦してみる ※メールアドレスを入れると採点が届きます。

出典:jopus 筆記試験
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