履歴書とは?
履歴書は、仕事をする上で大切な情報を簡単にまとめた資料です。書く内容は、氏名や住所、連絡先などといった個人情報から学歴、職歴、保有資格などの基本情報、そして、志望動機や趣味、特技などです。
どんな会社を受けるにしろ、ほとんどの場合は直接会う前に履歴書の確認があります。つまり、履歴書が魅力的でないと、あなたは面接のチャンスすらもらえないということです。従って、履歴書は細部に至るまで間違いなく、丁寧につくりあげる必要があります。
履書歴は手書きでないといけないの?
よくある質問に「履歴書は手書きでないといけないのか?」というものがあります。答えは「手書きではない方がいい」です。なぜなら、就職活動を成功させる一つのポイントは20~30社ほどの複数の会社に応募することですが、履歴書を手書きで準備すると時間がかかりすぎる上に修正がしづらく、また写真を何度も貼り付けるコストがかかるからです。
もちろん、履歴書を手書きで書くよう指定されていれば手書きで書く必要があります。しかし、そのような会社は年々少なくなっていますし、留学生を採用しようとしている会社であれば、手書きという過去の伝統に縛られているところはほとんどないでしょう。むしろ、最近では手書きの履歴書お断りの会社も出ているくらいなので、手書き履歴書はますます使えなくなっていきます。
そのため、指定がなければパソコンで作成したほうが良いでしょう。「手書きのほうが熱意が伝わりやすい」と聞いたこともある人もいるかもしれませんが、大切なことは、手書きであることよりも書いてある内容です。書いてある内容が魅力的であれば手書きでなくてもいいのです。
履歴書に記載する主な項目
サンプルを見ながら実際の書き方を見ていきましょう。
ここから履歴書のフォーマットをダウンロードできます。※ダウンロードするには会員登録が必要です。
履歴書は大きく5つの項目に分けることができます。
① 個人情報
② 学歴・職歴
③ 免許・資格
④ 志望動機・配偶者欄等
⑤ 本人希望記入欄
以下で各項目の詳しい書き方を見ていきましょう。
履歴書の書き方
① 個人情報の書き方
上の見本のように書いていきましょう。氏名や住所、連絡先などの書き方は迷わないと思います。履歴書を送った会社の人から電話やメール、手紙などが届くかもしれないので、一字一句間違いのないよう注意しましょう。
個人情報の項目を書く上で最も注意すべきは写真です。日本では自分らしさを表現するために自由な表情・服装・角度で撮った写真は避けるべきです。真正面から、黒のスーツを来て、少し微笑んでいる写真が望ましいです。細かい注意点は以下のリンクを参考にしてください。
※履歴書に貼り付ける証明写真の注意点
もう一つ、個人情報の項目を書く上で注意点があります。それは「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」の欄です。これは、事故や旅行などによって急に連絡がとれない状況になってしまった場合、企業からの連絡を受け取れなくなってしまうことを避けるため、連絡がつく別の住所や連絡先を書くのです。友達や恋人など、連絡がつきやすい人であれば誰でも書くことができます。
特に他の連絡指定先がない場合は「同上」と書きましょう。「同上」という表現は、履歴書以外にも公式な書類でよく使う表現なので、覚えておきましょう。「上と同じ」という意味の言葉です。
② 学歴・職歴の書き方
上の見本のように書いていきましょう。ここは多くの留学生が間違える部分なのでよく注意してください。
まず、「学歴」という見出しを書いてください。これは「学歴」と「職歴」の項目をわかりやすく区別するためのものです。次に学歴を高校の入学から書き始めてください。毎年、卒業しか書かない留学生が多く見られますが、入学と卒業はセットで書くようにしてください。
もう一つよく見られる間違いとして、学部・学科が書かれていないものがあります。学校名だけでは、何を勉強したのかが不明ですので、必ず学部や学科、専攻なども書いてください。
続いて職歴です。学歴と同じように「職歴」という見出しを書いてください。そして、「会社名+入社」「部課名+配属」「職務内容」の順番で書いていきます。こうすると、どこで何の仕事をしてきたのかが一見してわかります。会社を辞めたときは「退職」と書きますが、その理由が自己都合の場合は「一身上の都合により」、解雇されたなど会社都合の場合は「会社都合により」と付け加えてください。
同じ会社の中で、所属する部署が変わったときは「異動」と書きます。このとき、異動した年月を書くことを忘れないでください。ひととおり職歴が書き終わって、今日の日付まできたら「現在に至る」と書いてください。最後に右下に「以上」と付け加えたら完成です。
③ 免許・資格の書き方
上の見本のように書いていきましょう。取得・合格した年月と正確な免許・資格の名前を書くようにしましょう。
④ 志望動機・配偶者欄等の書き方
上の見本のように書いていきましょう。まず志望動機や自己PR等を書いていきます。あまり多くは書けないので、ポイントを簡潔に伝えましょう。なお、志望動機よりも自己PRを書くことをおすすめします。志望動機は受ける会社ごとに書き換えなければなりませんが、自己PRは使い回すことができるからです。就職活動では20〜30社受けるので、その分だけ書き換えるのは時間と労力がかかり過ぎます。
⑤ 本人希望記入欄の書き方
最後に希望記入欄です。特に希望がなければ何も書かなくて良いです。もし希望がある場合でも、あまり書きすぎない方がいいです。入社前に希望条件が多すぎると、会社の人に採用しづらいと感じさせてしまいます。明確な理由があって、どうしても譲れない希望条件のみ記入するようにしましょう。
履歴書はミスをしないことが重要!
履歴書は「あなたと直接会うべきかどうか?」を会社の人に判断してもらうための書類です。もし直接会うという判断をした場合、準備等も含めて1時間くらいは時間が取られ、その分だけ他の仕事をする時間が削られます。社会人にとって「時間」というのは貴重な資源であり、一流企業の優れたビジネスマンであるほど時間を無駄に費やすことを嫌います。「会うだけ時間の無駄」と思われないよう、履歴書は細かい点まで注意して間違いのないように作りましょう。間違いがないか、日本人の友人などに確認をお願いするのもいいですよ。
私たちYour Careerの留学生専門のキャリアアドバイザーも無料でお手伝いします。履歴書のことでわからないことがあったらお気軽にご相談ください。