【はじめての就活】自己PRとは?

自己PRとは?

就活では、履歴書、エントリーシート、面接などすべての場において自己PRできるかが大切です。過去の経験から得たあなたの強みや長所、価値を企業に伝えるチャンスであり、あなたを採用するとどんないいことが起こるのか、企業は気になっています。

自己PRが上手い人であれば、多くの場面で面接官に好印象を与えることができ、それだけ採用に近づくことができます。一方で、しっかりと準備をしていないと他の人に差をつけられてしまいます。ではどのように自己PRを作成すればよいでしょうか。

事前準備

まずは、自己PRに使えそうな素材を考えましょう。自己分析をしてみて過去の自分の経験を思い出してみます。トピックごとに思い出してみるとやりやすいかもしれません。例えば、次のリストの中から自分の強みとしてアピールできそうなことはないか考えてみましょう。

● 勉強

● 部活・サークル

● アルバイト

● インターン

● ボランティア

● 資格取得

● 母国での就業経験

自己分析についての記事を読む

自己PRの構成

基本のかたちは「結論」→「エピソード」→「成果」→「その企業でどう活かすか」の流れで書くと相手に伝わりやすいでしょう。

まずは結論から

まず、自己PRしたいことを端的に伝えましょう。長い結論は相手の印象に残りづらいので、30文字くらいにしてください。自分という商品にキャッチコピーをつけるイメージです。わかりやすさが重要なので、あまり凝らなくても大丈夫です。

具体的なエピソード

結論を示す具体的なエピソードを述べます。エピソードの中で困難だったことや、それをどう乗り越えたかなどを加えるといいでしょう。また、自身の強みに対して、周りからどのような言葉をかけられたか、どのような評価を得られたかなどを取り入れると、相手に伝わりやすくなります。

成果

強み、長所から何を得たのかを説明します。「あれこれ工夫して、頑張りました」だけだと、成果を求める企業では評価されづらいです。「TOEICで900点を取りました」や「売上を10%あげることに貢献しました」などのように数字で表現するなどして客観的な基準を示すと、自分の強みを裏付けしやすくなります。

なお、留学生の方がよく使うエピソードに「日本語の勉強を頑張りました」というのがありますが、あまりおすすめしません。なぜなら、日本人は日本語を第二言語として勉強した経験がなく、JLPT N1に合格することの大変さも、日本語で授業を受けることの難しさも実感できないからです。人は自らの経験に基づいて物事を判断するので、「日本語の勉強を頑張りました」というのは相当伝えるのが難しいエピソードです。

企業で活かせるか

最後にこの強みを活かしてどのように企業に貢献できるかを説明します。面接官が「あなたの強みがこの企業で活かすことができる」と思えなければ、それは自己PRになっていません。ただ、自分の長所を話しているだけです。

相手に魅力的と思ってもらうためには、相手が何を欲しがっているかを知らなくてはなりません。幸いなことに、その会社の採用ページを開けば大抵の場合「どのような人材を、なぜ求めているか?」が書かれています。ほんの10分調べるだけでも対策できるので、必ずやりましょう。

例文

では以上の点を踏まえて、例をあげます。これは実際に留学生が書いた自己PRであり、多くの企業の選考に合格しました。

大学生で初めて剣道部の活動に取り組んだことです。日本の体育系部活動は自国の部活動に比べて稽古の質や全員の目標と志も高いです。私は最初、目的意識を持たずに練習をしていたため、稽古中周囲に厳しくされることも多くありました。しかし、それは真剣に取り組んでいるからこその態度であり、私は自身の部活動に対する姿勢を改めました。そして、①4年生の先輩と連携して目標設定と稽古結果を共有する、②レベルの近い選手とグループを組み、筋力トレーニングや自習練をすることで切磋琢磨する、という2つの練習方法で稽古の改善を図りました。その結果、3年生のときには公式試合にもレギュラーとして参加できるようになり、大切な試合で勝利してチームに貢献することもできました。仲間と一緒に目標を達成することの喜びを知り、私は会社でも他の社員の方とビジョンを共有し、目の前の仕事に取り組んでいきます。

自己PRを作る際に注意する点

自慢

自己PRを考える際に注意しなければならないことは、単なる自慢になってしまわないようにすることです。

例えば、「研究で栄誉ある賞を取った」や「アルバイト先でリーダーとして売上向上に貢献した」などの成果があるとします。それ自体は素晴らしいことなのですが、その成果は今面接を受けている会社にとって何の価値もありません。そうではなく、「その成果をだすために工夫したことや、考えた経験を活かして、この会社の成長に貢献してくれること」が本当の価値です。

実際にだめな例を2つ見てみましょう。

だめな例1

私の強みは協調性です。私は、誰とでもすぐに仲良くなることができます。また、アルバイト先ではみんなの個性が強くてばらばらだったところ、リーダーとしてみんなの意見を聞き、まとめ上げて良くすることができました。

【解説】

「ばらばらだった」というのはどういう状況か?どのような不都合があったのか?どのような取り組みをして、状況がどう変わったのか?肝心なことが全く分かりません。面接官はあなたのアルバイト先も知らなければ、そこで働いている人たちのことも知りません。何の情報も持っていない相手にも一回で伝えられるよう、わかりやすく具体的に説明しましょう。

だめな例2

私の強みはマネジメント能力です。私は学校で国際イベントの企画と実施に関わりました。そこで、私はリーダーとしてイベント参加者をまとめあげるため、適確な人員配置や管理をすることで無事にイベントを成功に導くことができました。人をまとめる能力は随一で絶対的な自信があります。私のマネジメント能力は貴社でもいかせるのではないかと考えております。

【解説】

一見するとすごく高い能力をもってそうですが、「随一」や「絶対的な自信」の根拠がありません。例えば、参加者が10人程度のイベントであれば、まとめあげられて当然でしょう。また、人員配置や管理についてもメンバーが1人とか2人であれば大したことありません。人数が全てではありませんが、自己PRとして伝えられるだけの客観的な根拠がほしいところです。

自己PRを作ったら

自己PRを作ったら、周りの友人やできれば社会人の人に見てもらいましょう。人に見てもらうことで自分では思いつかないような改善点が得られると思います。自分が優れていると思っていることに対して、否定的な意見を集めるのは精神的に辛いかもしれませんが、就職活動を成功させるためには必要なことなので、我慢して取り組んでください。