面接で間違って使われることの多い敬語

敬語は、その表現がとても難しく複雑なため、日本語のネイティブでも頻繁に文法的な間違いを多く犯します。今回は特に就職の際の面接で間違って使われがちな敬語を見ていきます。

 

1.二重敬語

二重敬語とは、同じ種類の敬語を重ねて使うことです。

①「尊敬語」+「尊敬語」 例)おっしゃられる=「おっしゃる」+「れる」

②「謙譲語」+「謙譲語」 例)ご参上する=「参上」+「ご~する」

※1)「お召し上がりになる」や「お伺いする」などは、使用例が定着しているため、誤りではありません。

※2)謙譲語「致す」・「申し上げる」による二重敬語は一般的に認められています。

 

2.相手を不愉快にさせてしまう可能性のある敬語

①「とんでもございません。」/「とんでもないことでございます。」

「とんでもない」という言葉は基本的に日本の社会の中で、「相手に褒められたとき」や、「目上の人に感謝されたとき」などに謙遜や遠慮の意味で相手の言葉を否定するときに使用されることばで、それ以外の場合で相手の言葉を否定するために使うととても皮肉に聞こえてしまうことがあります。

②「もちろんでございます。」/「無論のことと存じます。」

相手の発言に対して、そのことは当然理解していると主張し、やや突き放したような感覚を与える言葉です。場合によっては「いわれなくてもわかっているよ!!」というような感覚でとらえられたり、横柄な印象を与えてしまう可能性があります。代わりに上司や目上の人に対しては「良く承知しております。」や「おっしゃる通りです。」などの返しをすると円滑な人間関係が保たれるでしょう。

 

3.その他の注意するべき表現

①ごめんなさい/すいません→申し訳ありません。

これらの言葉は日常的な言葉遣いとしては使われますが、公式には敬意を持たない謝意であるので面接のときにはふさわしくありません。「申し訳ありません」がこのような場面では使われます。

②ご説明してくださいますか。→ご説明いただけますか。

「ご説明してください」は「お(ご)~します。」という謙譲表現と、「お(ご)~くださる。」という尊敬表現を組み合わせた敬意の対象が明確でない非常におかしい表現です。「ご説明いただけますか」にすると謙譲表現だけになり適切な表現となります。

③「ございます」と「おります」の違い

「ございます」は「ある」の丁寧語であり、「おります」は「いる」の丁寧語です。

誤用例)大学では経済を専攻してございました。→大学では経済を専攻しておりました。